夏の夜空とスカルラッティ

あっという間に梅雨も明け、さぁ、夏が来たぞー!と思ったら、、いやはや、今夏の日本はたまらん暑さですね。日中、スマホが知らせてくれる温度計では、体感が44度とか表示されていましたが、それってお風呂よりもアチチな温度。。つまり、ずーっとお風呂に浸かってる感じでしょうか???なんだか、ゆでダコさん以上にのぼせちゃいますよね。

生徒さん達も、最近はレッスン室に入るなり「はぁー(←放心状態)」という感じ。。(笑)数ヶ月前にレッスン室のエアコンを入れ替えたので、ここぞとばかりに最新機能(?)のボタンをあれこれ押しながら、ガンガンにかけまくっています。

さて、こんな暑さをがんばった夜には、早めにお風呂を済ませ、涼しい風を浴びながら、澄んだ音色を聴きたくなるものでして。。

というわけで、今日はこちら、ドメニコ・スカルラッティの曲を取り上げたいと思います。ピアノをお弾きになる方はもちろん、クラシックがお好きな方なら、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。スカルラッティは、ベートーベンの熱情とか悲愴ソナタのように、代表的な作品はこれ!というのが少ないかもしれませんが、その生涯でなんと555曲ものソナタを残したという、偉大な作曲家さんであります。

時代はバロック。バッハやヘンデルと同じ時代です(歳も!)。お国はイタリア。イタリアの作曲家さんといえば、ちょっと前の時代にはコレルリ、同時期にはヴィヴァルディがいますね。また、お父上のアレッサンドロ・スカルラッティも作曲家ですが、一般に、ピアニストがよく言うスカルラッティというと、この息子のドメニコの方になります。

作風は、だいたいが二部形式の、あまり大きくない構成が主流。ですが、後のリストに見られるような、ヴィルトゥオーゾ的な面があったりするのも、面白いところです。両手を交差させたり、短い音価でポジション移動させたり。バロック時代の鍵盤曲に、このような手法を多く取り入れたのは、彼の功績でもあります。

また、メロディーの馴染みやすさにおいても、後のロックミュージックでもよく使われている4度進行を含んだ曲も多く、その手法では代表的なバッハの作品によく似ているものもあります。そんなことから、バッハ好きな人に、スカルラッティの(隠れ?)ファンがいるのも、おもしろい傾向だったりします。(まぁ、バロック好きな人は、結構な確率で、好きって返って来ますね。。)

同世代のバッハやヘンデルという、バロック時代の大作曲家の陰に隠れてしまっている感じもありますが、実は、私の大好きなホロヴィッツやシフもよく取り上げていたスカルラッティ。ちょっとした高度なピアニズムを聴かせられる作品もあれば、小さなお子さんやピアノ初心者の方でも奏でることができる優しくて叙情的な作品もあって、個人的には、これからも取り上げていきたいと思う作曲家さんです。

以下は動画。とつとつと、小さなモチーフを積み重ねた、ドラマ性溢れる作品。こういうのはやはりホロヴィッツの音色で。

Vladimir Horowitz plays Scarlatti K 466

こちらは、あ、、そんなに早く弾いちゃうのね、というミケランジェリ。。w
Michelangeli plays Scarlatti – Sonata in B minor K27 – L449


こちらは、有名なK.1。ポゴレリチ、超絶上手い。。
Ivo Pogorelich Plays Scarlatti Sonata L.366/K.1 lo-fi

 

さて、お好みのものはありましたでしょうか?^^

(あしたの気温、37度って。。orz)