Joe’s Violin – 楽器は時代を超える

今年も早いもので、あと2ヶ月ちょっとですね。そういえば、今年観た映画ではなにがよかったかなぁと思い出してみると。。そう、私の周りでは「ララランド」派がすごく多いんです。。もちろん、私も観ましたが、実はそれよりも印象に残っている映画があります。

同じく2017年度のアカデミー賞の中でこんなノミネートがありました。

「Joe’s Violin」2017 Oscar Nominee, The 89th Academy Awards.
短編ドキュメンタリー部門

あらすじをちょっと書きますと。。
Joeという現在91歳のおじいちゃんがいます。生まれはワルシャワ、ポーランドですね。戦時中、自身はシベリアの強制収容所、愛する家族は離れ離れになり、なんとお母さんと弟さんは殺されてしまったという哀しい過去を持っています。そのJoeじいちゃん、70年ほど人生を共にしたバイオリンがありました。でも、Joeじいちゃんは、恵まれない子たちに楽器を寄付するというある団体を知り、そのバイオリンを手放すことに。Joe’sバイオリンは海を越え、ブロンクスに住む12歳の少女の手に渡ります。少女は初めてのバイオリンを嬉しそうに抱え、片時も離さず練習をします。そしてクライマックスは、そんな各々の物語を知ったあるプロデューサーが、2人を引き合わせ、Joeじいちゃんの前で少女が演奏を披露する、というストーリー。

ドキュメンタリー部門というだけあって、毎年様々な視点で世界や人々の心のヒダのようなものを伝えてくれる作品が多く、いつも発表を楽しみにしているカテゴリなんですが、今年度は久々に、どストライクでした。戦争という絶望を経験した人間を癒した愛器が、今度は時代を超えて違う人生をまた豊かにしているという。。なんとも音楽に携わっている人間にとっては感慨深い内容でした。あっという間の24分、おすすめです。